さてさて、皆さんは観光地でよく見かける人力車に乗ったことはありますでしょうか⁉︎
人力車の車夫と言うと半纏を羽織り傘をかぶりいかにも職人といった感じに見えますよね!
でも実は人力車の車夫さんてほとんどバイトなんです!
なぜそんなことを知っているのかと言いますと、実はわたくし一発屋はちょっと前までバイトで実際に人力車の車夫をやっていたのです!
今回の記事では人力車バイトの魅力とバイトで人力車の車夫をやるメリット(モテる・就活に強いなど)について書いていきたいと思います!
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人力車バイトのお仕事
皆さんの頭の中の人力車の車夫さんはどんなイメージでしょうか?
観光地を駆け巡り、観光案内をする屈強な男たち
というイメージが強いのではないでしょうか。
もちろんそう言う人もたくさんいますが、中には華奢な女のコなんかもやっていたりします。
人力車バイトは大きく分けて二つあります。
- イベント人力車の車夫
- 観光人力車の車夫
それではそれぞれについて見ていきたいと思います。
イベント人力車の車夫の仕事
イベント人力車とはその名の通りイベントに借り出される人力車のことです。
具体的なイベントで最も多いのは『結婚式』です。
一例ですが、
新郎新婦をホテルにお迎えに行き、街中をゆっくりと練り歩き、神社までお送りし、神前式終了後に人力車に乗った状態で記念撮影をし、またホテルにお送りする
と言うような内容がイベント人力車の車夫の仕事になります。
この結婚式のいいところは、街中を練り歩く時、街の人たちがみな拍手をしながら「おめでと〜!」と声をかけてくれるところです。
ただお送りするだけの車夫ですが、なんだか誇らしげな気持ちになったものです。
イベント人力車が借り出されるイベントは芸能関係のものもたまにあり、私も何人か芸能人を乗せたことがあります。
後に書く観光人力車の車夫はそれなりに体力も必要で、なるのも大変だったりしますが、イベント人力車の車夫は比較的簡単になれます。
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観光人力車の車夫の仕事
おそらくこの観光人力車の車夫が世間一般でイメージされている人力車のイメージであると思います。
観光人力車の仕事は体力勝負であることは間違いないのですが、基本的に営業職の色合いが濃いと言えます。
観光人力車の歴史は意外に浅いのですが、ようやく観光地での知名度が高くなってきた20年くらい前はそれこそ何もしなくてもお客さんが人力車に乗ってくれたものなのだそうです。
しかし現在、観光人力車を扱う会社が増加したことでお客さん争奪の熾烈な争いが繰り広げられているのです。
このため、観光人力車の車夫はただボーっと突っ立っているだけではお客さんに乗ってもらえません。
そこでお客さんに声をかけなければならないのです。
これがかなり難しくて、声をかけたからと言ってすぐに乗ってくれるお客さんはそうそういません。
私が言われたことですが『千三つ』と言って千回声をかけ三人乗ってくれればいいほうだという気持ちで営業にのぞめ、というのがありました。
そんなこともあり、体力仕事だと思われている観光人力車の車夫の仕事は実は営業職の色合いが非常に濃いのです。
声かけでお客さんとの交渉に成功し、乗ってくれることになった車夫は、交渉で決めた時間(一発屋の所属していた会社では最低10分からでした)以内でお客さんを乗せて観光地を走り、交渉で決めていた目的地にお客さんを送り届け、最後にお代をいただいて終了となります。
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人力車の車夫になるには
さて人力車バイトにはイベント人力車の仕事と観光人力車の仕事という二つがあることをご紹介しました。
ここから実際に人力車の車夫になるにはどうすればいいのかご説明していきたいと思います。
バイト情報誌から応募
まず、どうやってバイトに応募するのかですが、人力車の会社によっては会社に直接出向いて雇ってもらえないか交渉することもできます。
私がバイトをしていた時も何人か飛び入りで面接を受けて合格していた人がいました。
会社に直接行かなくてもバイト情報誌から応募するという手もあり、私はこの方法で応募しました。
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人力車の車夫になるのに必要な資格
人力車の車夫になるために必要な資格は何もありません。
もちろん近年増え続けている外国人のお客さんを乗せるための語学系の資格を持っていたら強みにはなりますが必要ではありません。
あれ?自動車の免許って要らないの?
そう思った方もいらっしゃると思いますが、人力車は現行の道路交通法上は自転車と同じ軽車両扱いなので免許は必要ありません。
ただ、バイトの面接を受けて採用となった後の講習で簡単な道路交通法の講義を受ける必要があります。
人力車の車夫になるための試験
すでに書いた通り、観光人力車の車夫の仕事は体力勝負であると同時に営業職の色合いが強いものです。
たとえ人並外れた体力があろうとも、街中で声をかけてお客さんを獲得するのはそれなりの技術が必要とされるので、面接後採用されたからと言っていきなり本採用とはなりません。
私の所属していた会社の話なので参考程度に読んでいただきたいのですが、まず道路交通法などの簡単な講義を受け、マナー学習用のビデオを閲覧します。
そのあと、人力車本体の部位の説明や運転の仕方(ブレーキのかけ方など)のレクチャーを受け簡単な筆記による試験があります。
それに合格すると実際に街に出て人力車を運転する練習が始まります。
これと同時並行で渡された観光ガイドを暗記して暗唱テストで6割程度暗唱できるようになれば合格です。
最後に実際の観光地で社員さん相手に観光ガイドを暗唱しながらコースを回り、社員さんのOKが出れば最終試験にすすみます。
私が所属していた会社の最終試験は10日間の期間が設けられており、実際にお客さんへの声かけ、人力車による観光ガイドをこなし、規定の売り上げを超える日数が規定の日数を超える、ことで晴れて合格となるというものでした。
そこで合格しなかったらもう車夫になれないのか、というとそうではありません。
基本的に最終試験に至る前までの講習の時間でも時給がでており、会社側にとってもこのまま不採用とするにはもったいないので、なんだかんだ試験を伸ばしてくれたりします(会社によるのかもしれませんが)。
長年試験を受ける人たちを見てきましたがよっぽどのことがない限り大体みな試験には通っていました。
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人力車バイトのメリット
いろいろメリットはあるのですがわたくし一発屋が学生当時に感じたメリットをいくつか挙げてみますと、
- 人力車バイトは痩せる!
- 人力車バイトはモテる!
- 人力車バイトは就活にめちゃくちゃ強い!
の三点だと思います。
人力車バイトは痩せる!
これは皆さんのご想像通りだとは思いますがやはり人力車の車夫をやっていると痩せます。
応募当時も太っているわけではなかった一発屋ですが、人力車のバイトを始めて三か月で8キロ体重が落ち、同時に筋肉が付き、日焼けして見た目がかなり精悍になったと言われたものです。
もともとランニングが好きな一発屋でしたが、人力車のバイトはかなりいいトレーニングになりました。
人力車バイトはモテる!
イメージ通りといえばイメージ通りなのだろうとは思いますが、人力車のバイトをやっているとモテます。
まず、お客さんとして乗せた女子大生や女子高生(料金が料金なので高校生はあまり乗りませんが)から連絡先を聞かれることはかなりありました。
会社の規定でお客さんと営業時間外に連絡を取り合うのは禁止されていたのですが、顧客満足度にも関わるので一応差しさわりのないメールアドレスだけは教えていました(下心がなかったと言えばうそになりますが…。)
また、今となっては遠い過去の記憶ですが、合コンなどでもめちゃくちゃウケがいいです。
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人力車バイトは就活にめちゃくちゃ強い!
このイメージはない方がもしかしたら多いのかもしれませんが、人力車バイトは就活にとにかく恐ろしく強いです。
これは憶測、と言ってもこれ以外理由が思いつきませんが、
- 人力車のバイトをやっていたヤツは体力があってタフ
- 声かけ営業に慣れているのでコミュニケーション能力が高い
この二点が採用されやすい条件になっているのではないかと思われます。
現在の就活事情は知りませんが、昔も今もやはり『学歴』は就活をするうえで上位に位置する強力な武器であることは否定できません。
有名難関大学に入るためには一生懸命努力をしなければなりません。
この人たちは学歴というただ表面上のことだけではなく、その努力ができる人間という評価で採用を勝ち取っているわけであり、数多くの人間の選別を行う企業側にとってこれほどわかりやすくコスパのいい指標はないと思われるので、就活における学歴主義に異論を唱えるつもりはありません。
逆に、高校時代も漫然と過ごし、適当に受験した大学に入学し、大学生活もダラダラと過ごし、いざ就活になって焦り、学歴をねたみ学歴主義的採用に異論を唱える人間がいますが、どの口とどの態度でそんなことを言うのか理解に苦しみます。
新入学シーズンですが、大学に入学した人たちはそのように自分の怠惰を棚に上げライバルと企業をねたむようなことはせず、大学生活の中で自分の強みを獲得していくことが大切だと思います。
人力車バイトで得られるものはその自分の強みとしては最強の部類に入ると私は個人的に思っています。
私ははっきり言って、世間一般で言うところの有名難関大学を出ているわけではないですが、いわゆる大企業と言われるところにいくつも通りました。
他社ですが、人力車バイトの仲間にも同じような境遇で何社も大企業に内定をもらったり、名前は出せませんがキー局のアナウンサーになった人もいます。
受験勉強で頑張れなかった人たちはもう過去には戻れないので、今後の学生生活でなにができるかを考える必要があると思います。
すでに書いた通り、人力車のバイトは他のバイトに比べたらはるかに困難ですが、受験勉強で長い間苦しむよりはよっぽど楽だと思います。
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まとめ
人力車のバイトは今思い出しても楽しいことばかりでした。
初めから就活のために使おうという人たちも中にはいましたが、みな人力車のバイトを楽しんでやっているという印象が強かったです。
初めてお客さんが取れた時の喜びや、何年か経っても覚えていてくれてリピートで乗ってくれたお客さんに感動したり、お金では買えない経験をさせてもらったと思っています。
これから大学生活を始める皆さんは、ダラダラするのも頑張るのも自分次第ですが、何か一つ自分の強みを見つけてみてはいかがでしょうか。
サークル活動もいいのですが、やはり社会的評価はお金が絡むものになりがちですし、サークルや部活の部長なんて肩書は就活の面接では残念ながら『また来たか…。』というレベルで大した強みにはなりません(何もないよりはましですが)。
手っ取り早いのはやはりバイトです。バイトはお金が絡むのでそこにある程度の責任が生じます。それが大なり小なり社会的評価につながるのだと思います。
おすすめは人力車のバイトですが強く勧める類のものではないのは承知しています。
なんでもいいので自分に合った自分の強みを発見できるようなバイトを探せるようにとりあえず片っ端から応募してみてもいいかもしれません。
かく言う私も、コンビニ、居酒屋、引っ越し、倉庫内作業、イベントの設営などなどいろいろ掛け持ちでやっていましたが、そのなかでも人力車が一番自分に合っていて強みになったと思っています。
春ですので皆さんも自分の強みを発見するためにバイトを始めてみてはいかがでしょうか。