巷のブロガーたちが
Googleからペナルティをくらった!
と騒いでいることがありますよね。
私の場合、ブログ運営が一年を超え、それなりに記事のアクセス数も伸び続けていて完全に油断していた矢先のことでした。
私のブログの記事のアクセス数は曜日などによっても変動するものですが、大体平均と言うものがあってさらに言うと『これ以下のPV数にはならないだろう』という漠然とした下限のようなものがありました。
ところがこの記事を書いた時期のある数日明らかに下限を下回る日がチラホラと出始めたんですね。
本来非常にずぼらで面倒くさがりの私は
と不安ながら楽観してしていたのですが、やはり
一日のPV数が10%近く減少するのはおかしい
ということでサボってあんまり見ていなかったサーチコンソールのデータを確認してみることに。
するとどうもある記事のアクセスがめちゃくちゃ減っていることに気づいたんです。
というわけで今回の記事では記事のアクセスが突然激減した原因と、私の場合の対処法を備忘録的に書いていきたいと思います。
同じような経験をされた方のお役に立てればなと思います。
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記事アクセス減少の原因は…?
私たちブロガーが記事を書くとGoogleのクローラーが記事を見に来て、様々な要因から記事の順位付けを行います。
狙っているキーワードで検索してきたときの順位が高ければ高いほど記事へのアクセス数は多いので、Googleのクローラーに高い評価をつけてもらうことはとても重要ですよね。
ただ、検索順位と言うのは非常に流動的でず~っと同じ順位で推移するということはまずありえません。
ですので、狙ったキーワードでの順位変動が5位以内くらいのものはけっこう頻繁に起こるようです。
ここで問題なのは
- 元々上位表示(5位以内くらい)されていたものがいきなり圏外(100位以下など)に飛ばされてしまう場合
- 平均順位が高めで安定(1ページ以内、つまり10位以内)していたのに急に低く(2ページ以降など)なる場合
などです。
今回の私のケースはまさに後者で、サーチコンソールのスクショからもわかるようにずっと(スクショにある期間は90日を指定)高めで安定していたある記事のあるキーワードによる検索順位がナイアガラの滝のようにガクンと落ち込んでしまっています。
このように突然検索順位が急落しアクセスが激減する原因の多くがGoogleによる
- 手動ペナルティ
- 自動ペナルティ
のどちらかであると言われています。
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手動ペナルティ
手動ペナルティとは、悪質なスパム行為を行っているサイトに対してGoogleのスタッフさんが目視でそのような行為を確認したうえでサイトに課すペナルティのことです。
ここではGoogleの行う手動ペナルティについて説明と対策方法を書いていきます。
手動ペナルティとなる例
手動ペナルティが課される具体的な例を三つご紹介します。
ほとんどの善良なブロガーには縁はないと思われますが一応参考にしてみてください。
クローキング
『クローキング』とはウェブサイトに細工を施して、検索してきたユーザーとGoogleのクローラーのそれぞれに別々のサイトを表示させることによって検索エンジンの評価を不当に高めようとする行為のことを指します。
いかがわしかったり怪しいサイトであるにも関わらず、Googleのクローラーにとっては全くそのように映らないため高評価となり、あるキーワードでアクセスしてきたユーザーが欲しい情報が全く得られないという事態に陥りかねません。
このようなスパム行為には手動のペナルティが課されます。
詳しくはGoogleの品質に関するガイドラインのクローキングに関する項目をご覧ください。
誘導ページ
『誘導ページ』とはアクセスしてきたユーザーを特定のサイトまたは記事ページへ誘導することのみを目的としたページのことを指します。
例えば『A』というキーワードで検索結果に表示される上位ページのすべてが内容が薄いか、単にあるサイトまたは記事ページへのリンクが張られているだけのような場合です。
『A』というキーワードに対しての情報を求めてきたユーザーにとっては迷惑この上ない行為で、こうしたサイトは手動のペナルティを受けることになります。
詳しくはGoogleの品質に関するガイドラインの誘導ページの項目をご覧ください。
隠しテキストと隠しリンク
『隠しテキストと隠しリンク』とはアクセスしてきたユーザーには見えないがGoogleのクローラーには認識可能なリンクや文字などをHTMLまたはCSSに書き込むことを指します。
具体的には以下のような行為が挙げられます。
- 白の背景で白のテキストを使用するテキストを画像の背後に置く
- CSSを使用してテキストを画面の外に配置する
- フォントサイズを0に設定する
- 小さな1文字(段落中のハイフンなど)のみをリンクにしてリンクを隠す
これらの行為はユーザーにとっては一見不利益にはなりませんが、検索クローラーをだますスパム行為となるので手動のペナルティが課されることになります。
詳しくはGoogleの品質に関するガイドラインの隠しテキストと隠しリンクの項目をご覧ください。
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確認と対処法
確認方法
Googleから手動ペナルティを受けているかの確認は簡単です。
まずペナルティを受けていると疑わしいサイトのサーチコンソールページにログインし、サイドバーの検索アナリティクスにある『手動による対策』をクリックします(左上図)。
すると右側の画面にGoogleから課されたペナルティが一覧となって表示されます。
ちなみに私はGoogleの手動ペナルティを受けたことがないので、画像ではペナルティが表示されていません(右上図)。
対処法
上記の方法で手動ペナルティが確認されたとします。
この場合以下の順に対処を行うことになります。
- 指摘された内容の改善
- 再審査リクエストの送信
まずは当然のことですが、サイトの手動ペナルティを課されるに至った原因であるポイントを改善することになります。
続いて指摘された点についてGoogle側に『改善した』ことを伝えインデックスを回復してもらうための再審査リクエストを送信することになります。
現段階で私はまだ手動ペナルティを受けたことがないので詳しい方法については、参考にさせていただいたサイト『プロモニスタ』さんの記事内の『再審査リクエストの手順と方法』の項目をご覧ください。
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自動ペナルティ
自動ペナルティとは先ほどの手動ペナルティと全く異なり、Googleのスタッフさんの目視ではなくGoogle(AI)のアルゴリズムによって急に検索順位が下げられてしまうことをさします。
ここでは今回私がGoogleから課された(と考えられる)自動ペナルティについての説明と対処法について書いていきます。
対処法については実際に検索順位が回復するに至るまでに私がやったことも書いてみたいと思います。
自動ペナルティとなる例
サーチコンソールに通知の入る手動ペナルティと違い、自動ペナルティでは何の通知も入らないためそもそも検索順位のナイアガラが自動ペナルティによるものであるのかということも判断が非常に難しいそうです。
色々な先輩方の記事を見させていただいて自動ペナルティとなる原因を考察してみたところ大体以下のような原因が考えられるようです。
- 狙っているキーワードの詰め込みすぎ
- 記事内容のパクり(他サイトでも自分のサイトでも)
- 記事の質が極端に低い
- タイトルの記事内容の不一致
※特に参考にさせていただいたのは日常ぴよぴよさんの『何も悪いことしてないのにブログが自動ペナルティをくらう原因と対策』です。
以下ではこの例に私の記事を照らし合わせて何が自動ペナルティの原因であったのか、また改善のために私がやったこと、そしてどの結果どうなったのかを書いていきます。
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自動ペナルティの確認方法
さきほどもお話ししたように自動ペナルティは通知がないため、実際にペナルティが課されているかを確認するのがとても難しいです。
ただ、自動ペナルティはGoogleのアルゴリズムによるものであるので、そのアルゴリズムがアップデートされたような場合にアップデート後のアルゴリズムにそぐわないブログやサイトの検索順位が急落するということがあります。
Googleのアルゴリズムは日々微妙に変化しているようですが、特に大型のアップデートと言われているのが俗にいう
- ペンギンアップデート
- パンダアップデート
の二つです。
ペンギンもパンダも毛の色が白と黒の生物なので、SEOに関して白黒つけるという意味でのネーミングのようです。
詳しい説明は割愛しますが、
- ペンギンアップデートはサイトや記事に貼られている『リンク』に関するSEOに対する大幅なアルゴリズムのアップデートのこと
- パンダアップデートはコンテンツの質に対する大幅なアルゴリズムのアップデートのこと
を指します。
これらの大型アップデート時には一部のサイトで検索順位の急落が起こることがあり、自動ペナルティの原因の一つであるといわれています。
確認方法ですが、私の場合『namaz.jp』さんで日々の検索順位とアップデート情報をチェックしています。
私の記事の場合
私のブログでアクセス数が激減したのはある一つの記事で、キーワードとしてはA(一応伏せます)というビッグワードによる検索順位でした。
ビッグワードと言ってもそれ自体の検索ボリュームがそこまで多いものではないのでブログ全体のアクセス数にそこまで影響はないのですが、元々3位から4位で推移していたので痛くないと言えばうそになると言うレベルでした。
というわけでここでは、このある一つのキーワードでの検索エンジンからのアクセス流入が激減した記事について、自動ペナルティを受けた(と思われる)原因と実際に行った対処法について書いていきたいと思います。
キーワードの詰め込みはあるか
まずは問題の記事に狙っているキーワードの詰め込みすぎはあるのか調べることにしてみました。
記事の文章を全てコピーしてキーワードの出現率をチェックすることが出来る『おうち稼ぎ.com』さんのキーワード出現率チェックのページでキーワードAの出現率を調べてみたところ
キーワードAの出現率は2.37%で12番目に出現率の高いキーワードでした。
一昔前のSEO対策では狙っているキーワードの出現率を5%ほどにするとよいといわれていたそうですが、現在のGoogleアルゴリズムにはこのキーワードの出現率を気にしたSEOには意味がないと言われています。
ただ、キーワードの詰め込みすぎがSEO上良くないことは間違いないようです。
ここで私の記事のキーワードAの出現率を見てみると、昔のSEO上良いといわれていた出現率の半分以下なので、詰め込みすぎであるということはないと判断できそうです。
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記事内容のパクりはあるか
まず他人のサイトの記事からのパクリについてですがこれは絶対にやっていないと誓えます。
このキーワードAは記事を書いた当時始まったサービスについてのものでまだあまり他のサイトが扱っていないものでした。
ですので、記事作成から三か月ほど経過した現時点で他サイトが似たような記事を書いて相対的に私の記事の順位が下がったことも考えられなくはありません(ただちょっと急落すぎますが…)。
また、自分のブログで似たような記事がないか検索しましたが、同じ内容の記事はありませんでした。
というわけで記事のパクリの可能性もないと考えられます。
記事の質が極端に低いか
記事の質というのは絶対的評価を下すのは難しいと思いますが、一つ指標になるのは文字数だと思います。
一般的にあまり短い記事(1000字を下回るもの)などはSEO上不利になるといわれていますが、私の記事は3700字ほどの記事でした。
だらだらと長く書けばいいというものではありませんが、色々調べたうえでキーワードAに関連したある二つの事象を図表を使って比較するという記事で自画自賛にはなりますが少なくとも極端に質が低いとは言えないと思われます。
また、目次と見出しを使ってアクセスしてきた人が知りたい情報に容易にたどり着けるように工夫しているのでユーザービリティが低いということもないように思われます。
タイトルと記事内容の不一致はあるか
今回アクセスが急落した私の記事はキーワードAに関連する二つの事象の比較系記事です。
タイトルにもキーワードAと二つの関連事象のキーワードを載せたうえで『比較してみた』の単語を入れています。
もちろん記事内ではタイトル通り比較を行っています。
このことからタイトルと記事内容の不一致もないと考えられました。
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Googleアルゴリズムの大型アップデートは関係があるか
先ほどもご紹介したGoogleアルゴリズムの大型アップデートであるペンギンアップデートとパンダアップデートが記事の検索順位急落前におこっていたか調べてみましたがそのような形跡はありませんでした。
結局私がやった対策
ここまでの確認では自動ペナルティの明確な原因はわからないというのが現状です。
ただ、Googleアルゴリズムは意外と気まぐれであることもあるそうなので、気長に待つというのも手なのだそうです。
私のように、一般的に言われている自動ペナルティの原因を確認したうえでどうもそれらが検索順位急落の原因にあたらないという場合は焦って記事に手を加えると逆効果だったりするようです。
そこで私が取った方法は
- 記事に改めて調べた新しい情報を追記
- 基本的には放置
の二つです。
まずアクセス急落に焦って小手先のSEOテクニックを施すということは回避しました。
そこでまずはキーワードAに関して新たにユーザーに利益になるような情報がないか調べて記事に追記しました。
また、記事の検索順位が激減した人のブログを読み漁ってみるとある程度の期間が経過すると徐々にアクセス戻り始めたという意見がチラホラと存在したので、もうジタバタするのはやめて静観の構えを決め込もうと考えました。
記事の性質によってはアクセス減は死活問題ともいえるので『静観』というのは非常にストレスがたまるものですが、私の場合2週間ほど放置していたらちょっと検索順位が上がり始めたようです。
ただまだまだ元の検索順位には全然及ばないので、我慢して2か月ほど放置してみようと思います。
成果のほどはまたこの記事内でご報告してみたいと思います。
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Googleペナルティまとめ
今回の記事では私が初めてっくらった(と思われる)Googleのペナルティについて原因・対処法について考察してきましたがいかがでしたでしょうか。
手動の方はともかく自動ペナルティは通知がなく原因を調べること自体が困難です。
ただ、ブログを長く運営しているとこのような自動ペナルティによる検索順位急落からのアクセス減はみな経験することのようで、本記事内で挙げた原因に該当しない場合も数多く存在するようです。
そういう場合は、ストレスはたまりますが私のように開き直って放置するというのもある意味では効果的な手段のようですのでみなさんもあまり神経質になりすぎないようするといいと思います。
私も、アクセスが激減した時は頭が真っ白になりましたが、そんなことに気を取られるよりも記事の更新をした方が気がまぎれるということに気づいてから開き直ることが出来ました。
みなさんんもいい意味で開き直ってみてはいかがでしょうか。