コンサートやミュージカルなどのチケットを手に入れたものの急な予定の変更でチケットが無駄になってしまった経験のある方は少なくないかと思います。
個人間取引がなかった時代には完全に無駄になってしまっていたチケットですが、メルカリなどの個人間取引が活発になってきた現在、簡単にお金に換えることができるようになりました。
中には苦労して手に入れたチケットだから定価にちょっと上乗せしてメルカリで出品しちゃおうかな…と考えている方もいるかと思います。
気持ちはわからないでもないのですが、これはメルカリの規約違反であるだけでなく下手をすると法律(チケット不正転売禁止法)に触れる可能性のある行為なの注意しましょう。
というわけで今回の記事ではメルカリでチケットを出品する際の注意点と違法性のあるケースについて書いていきたいと思います。
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チケット不正転売禁止法とは?
メルカリでチケットを出品する際の注意点や違法性のお話しをする前にまず、法律のお話しをしようと思います。
メルカリでチケットが出品が出来ないケースに関わることなのでちょっと目を通しておくことをお勧めします。
チケット不正転売禁止法とは2019年6月15日から施行された主にコンサートなどのチケットの不正転売を防止するための法律です。
この法律で不正転売が禁止されているのは『特定興行入場券』の転売です。
特定興行入場券とは
条文に記載されている内容を簡単にまとめると、特定興行入場券とは不特定多数の者を対象とした映画、演劇・演芸・音楽・舞踏その他芸術及び芸能またはスポーツのチケットのことを指します。
このチケット不正転売禁止法によって転売行為とみなされるのは
興行主の事前の同意を得ない特定興行入場券の業として行う有償譲渡であって、興行主などの当該特定興行入場券の販売価格を超える価格をその販売価格とするものをいう。
と条文に記載されています。
ちょっと難しい言い回しなので分かりにくいですが、重要なことはイベントなどの主催者側が設定した定価を超える価格でのチケット転売を不正なものとして禁止しているということです。
ですので、急な用事でいけなくなった入手困難なコンサートチケットをちょっとプレミアつけて転売するという行為もこの法律に触れる行為ということになるので注意が必要です。
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メルカリで特定興行入場券(コンサートチケットなど)を出品する場合
ここではコンサートチケットなどの特定興行入場券について、メルカリで出品可能なケースとそうでないケースについて注意点とともにご紹介します。
出品できないケース
- 転売目的とみなされる場合
- 記名式・個人情報の記載のあるチケット
- 手元にないチケット
この『転売目的』と言う表現はメルカリ公式サイトのヘルプに書かれている表現ですが、すでにお話ししたチケット不正転売禁止法で定義されている『不正転売』と同じ意味であると考えて差し支えないと思います。
すでに話ししたように、チケットを定価を超える価格で転売することはチケット不正転売禁止法によって禁止されています。
この法律が根拠となってメルカリでもコンサートチケットなどの特定興行入場券を定価を超える価格で出品することは規約違反となっています。
また、定価以下の価格での出品だったとしても購入者本人の名前が記載されているもの・その他の個人情報(住所・電話番号・会員番号など)の記載があるものもメルカリでの出品は禁止されています。
さらに、購入したもののまだ手元にないまたは予約のみ完了していて手元にないチケットなども出品者がなんらかの原因でチケットを入手できなかった場合に購入者とのスムーズな取引を妨げる懸念があるため出品が禁止されています。
これらの条件に違反してチケットを出品した場合、商品ページの削除はもちろんのこと、最悪の場合メルカリサービスの利用制限、悪質な場合はアカウントの停止も考えられるので注意しましょう。
2019ラグビーワールドカップ・2020東京オリンピックチケットの出品について
余談ですが、チケットはチケットでも2019ラグビーワールドカップと2020東京オリンピックのチケットはいかなる場合でもメルカリでの出品は禁止となっています。
ラグビーワールドカップ・東京オリンピックともに公式のチケット転売サイトがあり、そちらでのみ取引が可能となっているので、予定が合わずにチケットを転売したいという方は以下のリンクよりどうぞ。
2019ラグビーワールドカップ公式チケットサイト
https://tickets.rugbyworldcup.com/accountLogin.html
リセールサービスは2019年8月10日~。
ログイン後『マイチケット』から不要なチケットを出品。
手数料が2%取られることに注意。
2020東京オリンピック公式チケットサイト
https://ticket.tokyo2020.org/
リセールサービスは2020年春頃~。
マイチケットページよりリセールサービスを利用の上出品(推測)。
手数料は未定(2019年現在)。
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出品可能なケース
- 転売目的とみなされない場合
- チケットの全体像が画像から確認できる場合
不正転売(定価を超える価格での転売)を目的としていないチケットは出品が可能となっています。
つまり、定価以下(元々5000円のチケットならば5000円またはそれよりも下の価格)であればメルカリでチケットを出品することは可能です。
また、出品できないケースで触れた『手元にないチケット』に関係してくることですが、紙であるか電子チケットであるかによらず手元にあることが商品画像によって証明できる場合(&値段は定価以下)もチケット出品が可能となっています。
つまり、上の画像のようにメルカリの商品ページの画像にチケットの全体像を掲載することでチケットの出品が可能となります。
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