どうも!人力車のバイトを始めてから腰痛持ちになってしまった一発屋です!
さてさて今回はわたくし一発屋が人力車のバイトをやっていた当時に出会った個性的なお客さんシリーズの第三弾になります。
それでは早速見ていきましょう!
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カップルは二人合わせて全盛期の横綱武蔵丸並み⁉
ある時わたくし一発屋が浅草の柳の木の下で声かけ営業に勤しんでいたところ、ものすごく横に大きいカップルがウロウロしているのが目に入りました。
多分何かを探しているのだろうと思い、声をかけてみました。
[speech_bubble type="drop" subtype="L1" icon="IMG_6355.JPG" name="一発屋"] こんにちは!何かお探しですか⁉[/speech_bubble] [speech_bubble type="drop" subtype="R1" icon="himan05_man.png" name="男性"] どうする…? [/speech_bubble] [speech_bubble type="drop" subtype="R1" icon="himan06_woman.png" name="女性"] いけるかな?聞いてみてよ。[/speech_bubble] [speech_bubble type="drop" subtype="L1" icon="IMG_6355.JPG" name="一発屋"] ?[/speech_bubble] [speech_bubble type="drop" subtype="R1" icon="himan05_man.png" name="男性"] あの~人力車に乗ってみたいんですけど…大丈夫ですかね?[/speech_bubble] [speech_bubble type="drop" subtype="L1" icon="IMG_6355.JPG" name="一発屋"] もちろんです!それではコースとお時間のご説明を…[/speech_bubble] [speech_bubble type="drop" subtype="R1" icon="himan05_man.png" name="男性"] いやあの、僕らご覧の通りで…僕が130キロで彼女が110キロちょっとあるんですけど…大丈夫ですかね?[/speech_bubble]なるほど、このカップルは人力車に乗りたかったものの体重のせいでどうしようか迷っていたそうです。
製造している会社にもよるのでしょうが人力車の耐荷重は大体250kg程度です。
これは例えるならば現役バリバリの頃の横綱武蔵丸関の体重(247kgほど)になります。
カップルの体重合計は240㎏強。
おそらく耐荷重ギリギリと言ったところでした。
何でもお二人は、少し前に違う場所で人力車に乗ろうとしたとき乗車拒否をされてしまったらしく、乗せてもらおうかかなり迷っていたとのこと。
それで当時(今もまだ現役のつもりですが)筋骨隆々だったわたくし一発屋なら乗せてもらえるのではないかと思ったのだそうです。
季節は真夏、気温30度を超える猛暑で普通にお客さんを乗せただけでもかなりきついコンディションでした。
しかし、一発屋を選んでくれたカップルのためにもここで乗車拒否をしては男が廃ります。
なにより、人生初の人力車観光を気兼ねなく楽しんでほしかったので喜んで走らせていただくことにしました。
朝の点検で一応空気圧等は点検しているのですが、念のため人力車の再点検をし、安全に配慮していざ人力車観光の旅へ出発。
[speech_bubble type="drop" subtype="L1" icon="IMG_6355.JPG" name="一発屋"] それでは出発となります。人力車の方持ち上げますね~…(グッ…)[/speech_bubble]…いつもと同じテンションで持ち上げようとしたのですが持ち上がりません。
正直舐めてました。横綱武蔵丸関…。
しかし、プライドにかけて、人力車を走らせるどころか持ち上げることすらできないなどという醜態をさらすわけには参りません。
ちょっと不安そうに見つめるカップルに、さも簡単という顔をしながら心の中で『持ってくれよカラダ!四倍だ~!』などと叫びながら渾身の力を込めました。
[speech_bubble type="drop" subtype="L1" icon="IMG_6355.JPG" name="一発屋"] よっ…こらせっと!(グヌヌ…オラァ!)[/speech_bubble] [speech_bubble type="drop" subtype="R1" icon="himan05_man.png" name="男性"] オ~~~オホホホホスゲェ~~~~!www[/speech_bubble] [speech_bubble type="drop" subtype="R1" icon="himan06_woman.png" name="女性"] コワイコワイ!浮いてる浮いてるwww[/speech_bubble]女性が言ったように人力車に乗ると宙に浮いているような感覚を体験することができます。
そのため車夫は人力車の乗り心地を説明するときに『魔法のじゅうたんに乗っているような』という表現を使うことがあります。
普通の体重の方が乗る場合は人力車の持ち上げと走り出しがちょっときついだけで、走り出してさえしまえばあとは惰性で結構楽に走れます。
しかし、その時は走り出してからもきつさは変わらず、終始坂道を登っているような感覚でした。
暑いのときついのには日々のトレーニングで慣れていたので、むしろ気温が高くて助かったと思いました。
なぜならこのきつさだとおそらく真冬でも真夏並みに汗をかき、お客さんに要らぬ気づかいをさせかねなかったからです。
[speech_bubble type="drop" subtype="R1" icon="himan05_man.png" name="男性"] すげぇ楽しいな!○○さん(一発屋の苗字)に頼んで正解だったな![/speech_bubble] [speech_bubble type="drop" subtype="R1" icon="himan06_woman.png" name="女性"] ね~!絶対乗れないと思ってた![/speech_bubble] [speech_bubble type="drop" subtype="L1" icon="IMG_6355.JPG" name="一発屋"] いや~楽勝ですよ!そこらのモヤシとは体のつくりと鍛え方が違いますからね! [/speech_bubble]当時、腰に爆弾を抱えていた一発屋はいつ腰が爆発するかとヒヤヒヤしながら人力車を走らせていましたが、何とか無事に観光ガイドを終えることができました。
カップルのお二人には大変喜んでもらえてチップまでいただきました。
[speech_bubble type="drop" subtype="R1" icon="himan05_man.png" name="男性"] ○○さん!すっげぇ楽しかったです!また絶対乗りに来ますね![/speech_bubble] [speech_bubble type="drop" subtype="L1" icon="IMG_6355.JPG" name="一発屋"] ぜひよろしくお願いします!(ドキッ!)[/speech_bubble] [speech_bubble type="drop" subtype="R1" icon="himan06_woman.png" name="女性"] その時はちょっと痩せてきますねwww[/speech_bubble] [speech_bubble type="drop" subtype="L1" icon="IMG_6355.JPG" name="一発屋"] あ、ありがとうございます![/speech_bubble]さてさてこのお客さんのお話にもちょっとした後日談があります。
しかしお話が長くなってしまいましたのでそのお話は次の回に回すこととしまして、今回のお話はこれにて終了であります。
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